理事長 挨拶
地域の皆様へ
当院は1980年に脳神経外科専門の病院として開設され、以来40年以上にわたって地域の救急医療に携わってまいりました。脳出血や脳梗塞、頭部外傷などの急性期疾患に対応する中で、患者さんとご家族に向き合いながら、一人ひとりの「その時」に全力で寄り添ってきた歴史があります。
私はその想いを引き継ぐ二代目として、時代に合った柔軟な医療提供を目指しています。高齢化が進み、医療のあり方も「治す」から「支える」へと大きく変わる中で、当院も新しいかたちへと進化しています。
2025年度からは「障害者病棟」を新設し、急性期を過ぎた患者さんや、他では受け入れが難しい重度の障害や医療管理が必要な方にも対応できる体制を整えました。近隣の救命救急センターと連携しながら、人工呼吸器管理や意識障害などを含む“重症だけれど治療が落ち着いた方”の受け皿となれるよう、日々体制を整えています。
また、院内ではリハビリにも力を入れており、少しでも生活機能を取り戻せるよう、専門スタッフがチームで関わっています。今年度からは訪問診療もスタートし、退院後も顔の見える医療を継続していけるよう、地域の訪問看護や施設との連携も進めています。
「どこにも行けない」「受け入れてくれるところがない」そんな声に応えられる病院でありたい。医療の“つなぎ手”として、これからも地域と患者さんにとって頼れる存在であり続けられるよう、スタッフ一同努力してまいります。
理事長 米田 弘幸
病院長 挨拶
令和6年7月より日本橋病院の院長を務めております西村英祥(にしむら ひであき)と申します。
当院は40年以上にわたって大阪市中心部で救急医療を中心とした急性期病院として地域医療を支えてまいりました。しかし超高齢化社会の急速な到来やコロナ禍の経験など、医療や介護の情勢の大きな変化を鑑みて、令和7年4月より入院機能を一般急性期病棟から障害者病棟へ移行しました。
今後の当院の地域医療における主な役割は以下の2つであると考えております。
1,障害者病棟での重症患者様の受け入れ
2,脳神経外科、脳神経内科のプライマリーケア
1,障害者病棟での重症患者様の受け入れ
・心停止の蘇生後、重症頭部外傷、重症脳卒中などに罹患した患者様は、常時医療行為を必要とするために自宅や介護施設での療養が困難であり、長きにわたって医療機関での入院治療を要することが一般的です。
・障害者病棟では救命救急センターなどで緊急の治療を必要とした重症の患者様を亜急性期から慢性期の段階で受け入れ、入院治療を継続します。
・近隣の大規模総合病院と連携して、こうした重症の患者様の入院治療を引き継いでまいります。
2,脳神経外科、脳神経内科のプライマリーケア
・これまでと同様に一般外来や救急外来での初療を行います。頭痛、めまい、しびれなどをきたした患者様の診断、治療を行います。また当院の外来にかかりつけの患者様や、軽症の脳卒中や頭部外傷の患者様の救急搬送を応需します。
・外来での診察の結果、より専門的な検査や治療を必要とする場合は、近隣の総合病院を中心とした適切な医療機関への紹介を提案します。
その他、各医療機関での入院が困難な患者様、自宅での療養が困難となった患者様の入院の依頼に対応しております。また当院では高気圧酸素療法を実施しております。非常に多くの疾患に適応できる治療であり、依頼があれば入院や外来診療で治療が可能です。
大阪では今後も救急車の要請が増加し、重症、高齢の患者様は右肩上がりに増えてまいります。地域医療の崩壊を防ぎ、必要な医療を常に提供し続けるには、地域のあらゆる医療機関が手を差し伸べ合って役割を分担し、助け合っていくことが大切だと考えています。当院は他の医療機関との連携をより一層強め、地域の救急医療に貢献してまいります。
病院長 西村 英祥