当院の取り組み
当院の取り組み
当院では、院内感染の予防と適切な抗菌薬使用を目的として、感染対策チーム(ICT)による継続的な取り組みを行っています。
チームには、日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師が在籍しており、専門的な視点から抗菌薬の適正使用や院内感染対策の推進に関わっています。
また、大阪医療センターの感染対策チームと連携し、合同カンファレンスや施設訪問を通じて、最新の知見の共有と実践的な感染対策の向上に努めています。
さらに、院内における抗菌薬使用状況の統計を継続的に収集・分析し、使用傾向の可視化と適正化に取り組んでいます。これにより、耐性菌対策や治療効果の最適化につなげています。
感染対策は日常診療の質を支える基盤です。当院では多職種が連携し、安全で質の高い医療提供を継続できる体制を整えています。
栄養サポートチーム(NST)は、栄養管理に関する専門知識を持つ医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士の多職種で構成され、組織横断的に活動しています。
栄養管理が必要な患者様に対し、栄養アセスメントを行い、静脈・経腸栄養の管理や合併症対策、食事形態・付加食についてカンファレンスを実施しています。栄養管理に難渋する患者様もおられ、内科医とも連携しながら適切な栄養療法の選択や調整を行い、全身状態の改善と合併症の予防に努めています。
令和6年7月からは看護師による摂食機能療法を開始しており、言語聴覚士とともに食事介助の方法などを検討し、病棟スタッフが一丸となりリハビリテーションを行っています。
言語聴覚士、医師、看護師、放射線科が一体となり、嚥下造影検査(VF検査)を実施しております。
本検査は、嚥下機能の低下により誤嚥のリスクが高い患者様を対象に、バリウムなどの造影剤を含む模擬食品をX線透視下で摂取いただく方法で行われます。誤嚥の有無はもちろん、適切な食形態、姿勢、一口量などを丁寧に評価・調整することで、安全な嚥下訓練へとつなげています。これにより、食事の再開が可能となり、無事に退院された患者様も多数いらっしゃいます。
看護師・リハビリスタッフ・栄養サポートチーム(NST)が連携し、摂食・嚥下機能の評価や食形態の調整を行うことで、患者様が可能な限り安全に経口摂取を継続できる体制を整えています。


当院では歯科医師との連携を行っており、歯科医師が週2回病棟を訪問し、専門的な口腔管理を実施しています。
誤嚥性肺炎は、口腔内環境の悪化と嚥下機能低下が密接に関与する疾患です。当院では単なる口腔ケアにとどまらず、歯科医師による口腔内評価・処置を基盤に、多職種による継続的な介入を行っています。
また、日常的な口腔ケアの質の向上にも取り組み、誤嚥性肺炎の発症リスク低減と全身状態の維持に寄与しています。
「食べる力」を支えることは、患者様の生活の質(QOL)に直結します。当院では口腔機能の維持・改善を重要な医療の一環と位置づけ、チーム医療として継続的に取り組んでいます。
脳卒中の後に生じる腕や足のこわばり(痙縮)や、それに伴う痛み・ふるえ等に対して、A型ボツリヌス毒素製剤「BOTOX®」を用いた治療を行っています。
これは、A型ボツリヌス毒素が筋肉の収縮を妨げる働きを利用した注射治療で、美容分野での使用も有名です。
当院では特に発症から長期間経過した患者様への実施にも力を入れています。例えば、股関節が固く開きにくくなってしまった患者様に実施することで、関節が痛みなく開くようになり、オムツ交換時の患者様・スタッフ双方の負担が軽減されます。
このボトックス治療には、リハビリテーションスタッフと病棟スタッフが緊密に連携し、患者様ごとにプランを作成することで、より効果的な治療成果を得ることを目指しています。
当院では、最新の医療技術とチーム医療により、患者様が安心して治療に臨める環境づくりに努めています。さらなるサービス向上を図り、地域医療に貢献してまいります。
