ろれつが回らない
ろれつが回らない

「ろれつが回らない」とは、言葉がはっきりと発音できず、話しづらくなってしまう状態のことです。 具体的には、以下のような症状として自覚されることがあります。
話すという動作には、脳や神経、舌や唇の筋肉など、多くの場所が深く関わっています。
そのため、ろれつが回らない原因は、一時的な疲れによるものから、専門的な治療が必要な脳の病気までさまざまです。
当院では、「ろれつが回らない症状」が、脳や神経の危険なサインではないかを調べる検査を行っています。
脳梗塞や脳出血といった「脳卒中(脳血管障害)」が起きると、言葉を操るための神経や筋肉がうまく働かなくなり、急にろれつが回らなくなります。さっきまで普通に話していたのに「急に話しづらくなった」「突然言葉が出にくくなった」という場合や、ろれつが回らない症状に加えて、
といった症状を伴う場合には、脳卒中の可能性を考える必要があります。
ろれつが回らない状態が「ほんの数分で治まった」という場合でも、注意が必要です。
これは一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれ、いわば「本格的な脳梗塞が起きる前の警告サイン」である可能性があります。
「今はもう普通に喋れるから」
「ただの一時的な疲れだったのかな」
と自己判断せず、早めの受診をおすすめします。
「神経変性疾患」とは、脳や神経の細胞が時間をかけて徐々に変化していく病気のことです。
特に、言葉を発するタイミングや、口の周りの筋肉の細かな動きを調整する部分(小脳や脳幹)に影響が出ると、ろれつが回らなくなります。
パーキンソン病(パーキンソン症候群)や脊髄小脳変性症などの神経変性疾患では、歩行のふらつきとともに、ろれつが回らない症状が徐々に進行する場合があります。
症状がゆっくり進むことも多く、加齢による変化と区別がつきにくいことがあります。
脳の中にできた腫瘍が大きくなるにつれて、言葉を操る神経を圧迫し、ろれつが回らなくなることがあります。
脳卒中のように「ある日突然」ではなく、数週間〜数ヶ月かけてゆっくりと話しづらさが進んでいくのが特徴です。
舌や喉を動かす神経、あるいは筋肉自体の障害によっても、ろれつが回らなくなることがあります。
神経筋疾患や炎症、全身状態の影響によって、発音がしづらくなるケースもみられます。
強い疲労、睡眠不足、飲酒後などに、一時的にろれつが回らなくなることがあります。
これらは時間の経過とともに改善することが多いものの、症状が繰り返す場合や改善しない場合には注意が必要です。
以下のような場合は、早めの受診をご検討ください。
特に、急に症状が出た場合や手足の麻痺など他の症状を伴う場合には、脳の病気の可能性があります。
当院では、患者様が「いつから、どのように話しづらくなったのか」という経過や、他に気になる症状がないかを丁寧にお聴きした上で診察を行います。
その上で、脳や神経に異常が隠れていないかを診断するため、必要に応じて脳MRIなどの画像検査を速やかに行います。
検査の結果、専門的な治療や精密検査が必要と判断される場合には、適切な医療機関へのご紹介を行います。
話しづらさや発音の変化に気付いた際は放置せず、気になる変化がある場合は一度ご相談ください。
