歩行困難
歩行困難

このような歩きにくさ(歩行困難)は、加齢だけでなく、脳・脊髄・神経・筋肉などの病気が原因となっていることがあります。歩行は、脳からの命令、脊髄や神経、筋力、バランス機能などが連携して行われる複雑な動作です。
そのため、どこかに異常が起こることで、歩き方に変化が現れます。
当院では、歩行障害の原因を丁寧に確認し、とくに脳や神経疾患が疑われる場合には、MRI検査などを行いながら診断・治療を行っています。
このような症状がある場合は、お早めにご相談ください。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害では、手足を動かす機能やバランス機能が障害され、歩行が不安定になることがあります。脳は左右に分かれているため、右側の脳に異常があると左半身に、左側の脳に異常があると右半身に症状が現れることが一般的です。
このような症状がある場合には、脳卒中の可能性があり注意が必要です。
また正常圧水頭症や脳腫瘍、慢性硬膜下血腫などでも、徐々に歩行障害が進行することがあります。
当院では、必要に応じて脳MRI検査などを行い、脳疾患の早期診断に努めています。
頚椎や腰椎の病気によって脊髄や神経が圧迫されると、歩行障害が起こることがあります。
代表的な病気には、頚椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などがあります。
症状としては、
などがみられます。
脊柱管狭窄症では、歩くと症状が悪化し、少し休むと改善する「間欠性跛行」が特徴的です。
また、頚椎症では、手足の細かい動作がしにくくなったり、ふらつきが出ることもあります。
パーキンソン病や脊髄小脳変性症などの神経変性疾患(神経難病)でも、歩行障害がみられることがあります。
パーキンソン病では、
といった症状が特徴です。
また、脊髄小脳変性症では、
だけでなく、
などの症状が出ることがあります。
症状はゆっくり進行することが多いため、「年齢のせい」と思われやすいですが、早期診断・治療やリハビリが重要です。
糖尿病性神経障害などの末梢神経障害では、足先の感覚が鈍くなり、地面を踏んでいる感覚が分かりにくくなることで歩行が不安定になることがあります。
また、
などでも、歩きにくさや転倒しやすさにつながります。
特に高齢者では、複数の原因が重なって歩行障害が起きていることも少なくありません。歩きにくさを「年齢のせい」と思わずご相談ください。
歩行障害は、転倒や骨折につながるだけでなく、脳や神経の病気のサインであることがあります。
特に、急に歩けなくなった、片側だけ症状が強い、しびれや麻痺を伴う、症状が徐々に進行している、
このような場合は、早めの受診が重要です。
