頭部外傷
頭部外傷

頭部外傷は、転倒・転落・交通事故・衝突などによって頭に強い力が加わることで起こります。
外見上は軽い打撲に見えても、頭の中では出血や脳へのダメージが起きている場合があります。
特に高齢の方では、軽く頭を打っただけでも時間がたってから頭蓋内出血が見つかることがあり、注意が必要です。
当院では、頭部外傷後の症状や受傷状況を確認し、必要に応じてCT・MRI検査を行いながら診察しています。
頭部外傷では、受傷した部位や程度によってさまざまな症状が現れます。
受傷直後には症状が軽くても、数時間〜数日後に症状が悪化することもあります。
「少しぶつけただけだから大丈夫」と思っていても、症状が続く場合には注意が必要です。
以下のような症状がある場合には、頭蓋内出血や脳損傷の可能性があり、早急な対応が必要になることがあります。
特に、高齢の方や抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を内服している方では、軽い頭部外傷でも出血を起こしやすいため注意が必要です。
比較的軽い頭部外傷でみられることが多く、一時的に脳の働きが低下している状態です。
頭痛、めまい、吐き気、ぼんやりする感じなどがみられ、通常は徐々に改善していきます。
ただし、症状が長引く場合や悪化する場合には、頭蓋内出血などが隠れていないか確認が必要です。
頭を打った衝撃で、頭の中に出血が起こることがあります。
代表的なものには、
などがあります。
出血量が増えると脳が圧迫され、意識障害、麻痺、ろれつ障害などが現れることがあります。
また、慢性硬膜下血腫では、受傷から数週間〜数か月後に症状が出ることもあり、高齢者では注意が必要です。
強い衝撃によって頭蓋骨にひびや骨折が生じることがあります。
骨折そのものだけでなく、頭の中の出血や脳損傷を伴うことがあるため注意が必要です。
症状としては、強い頭痛、頭部の腫れや出血、意識障害、吐き気・嘔吐などがみられます。
また、骨折の部位によっては、耳や鼻から血液や液体が出る、耳の後ろや目の周囲に内出血が出る
といった特徴的な症状が現れることもあります。
頭蓋骨骨折が疑われる場合には、CT検査などで詳しく確認を行います。
顔面を強く打った際に、目の周囲の骨(眼窩)が骨折することがあります。特に眼球の下側の骨折を「眼窩底骨折」と呼びます。ボールが当たった場合や転倒、交通事故などで起こることがあります。
症状としては、
などがみられます。
骨折によって目を動かす筋肉が挟まると、強い複視や眼球運動障害を起こすことがあり、専門的な治療が必要になる場合があります。
当院では、必要に応じてCT検査を行い、眼科や専門医療機関とも連携しながら診療を行っています。
当院では、頭部外傷が疑われる場合、受傷状況や症状の経過を詳しく確認したうえで診察を行い、必要に応じてCT検査やMRI検査を行い、頭蓋内出血や脳損傷、骨折の有無を評価します。
緊急手術が必要と判断される場合などは、救命センターや高度医療機関と連携し、速やかにご紹介いたします。
軽症の場合でも、注意点や経過観察の方法について丁寧にご説明します。
頭部外傷は、受傷直後には大きな異常がなくても、後から症状が現れることがあります。頭を打ったあとに不安がある場合はご相談ください。
